ボクが運営するもう一つのブログのほうで 自分の子供時代の話を時々書いてるんですが・・・。 現在、待望の!? 哲也昆虫記 クワガタの章 を執筆中です! クワガタ編最初の話に選んだのはノコギリクワガタ。 懐かしさと夢と感動の壮大な?ストーリーをぜひご体感ください! 幼い哲也に会える! 昭和の田舎の風景が垣間見える! そんなお話は→コチラ からご覧いただけます! 感想お待ちしてます! ※ギャラリー
ある日、哲也は川に魚とりにでかけた。 雨の影響か、いつも遊ぶところは少しにごっていて、さらにいつもより水が多く、流れも速かった。 さすがにそこに入って魚をとるのは怖かったので、おだやかな場所を求め、いつもの場所より下流の方へと歩いて向かった。 しかし、どこまで行っても川はいい状態ではない。 「ふう・・・。」 哲也は大きくため息をついた。 さすがに今日、魚をとるのは無理か・・・。 何せ、昨日はまあまあ雨が強かった。 この日は朝から晴れてはいたが、川がすぐに落ち着くわけもない。 しかたない。帰ろうか・・・。 引き返そうと思ったのだが、ふと川沿いにある木が気になった。 「あれはヤナギ?」 川沿いのアスファルト道路にはところどころガードレールがあった。 ガードレールの横は土手になっており、河原へとつながる。 今までそんな下流まで来たことがなかった哲也は、このヤナギの存在を知らなかった。 いつも山ではクヌギの木で採集をしている哲也だが、ヤナギに反応したのにはわけがあった。 哲也の自宅のそばに田中公園という小さな公園がある。 そこには桜やヤナギなどの木が何本か立っていた。 よく遊びに行く場所の一つだが、実は一度だけそのヤナギの木の樹皮の下で もぐりこんでいたコクワガタをつかまえたことがあった。 河原のヤナギを見たとき、その光景が鮮明によみがえったのだ。 しかし、公園のヤナギと違い、そのヤナギは細くて背が低い。 太くて背が高い公園のヤナギと違って期待はできないだろう。 それでも、魚がとれない以上、なんらかの成果をあげなければならない。 哲也は、もう少しだけ歩き、そのヤナギの木の前に立った。 着いた瞬間、来てよかったと思った。 そのヤナギはそのときの哲也の目の高さまで 樹皮がめくれ、大小の穴があき、樹液も出ており、かっこうのクワガタの住処だったのだ。 しかも、目の前にすでにコクワガタがいる。 それが1頭や2頭じゃない。見えてるだけで5,6頭はいた。 「やった!すげー!」 哲也は歓喜の声を上げつつ、夢中になってクワガタを捕まえまくった。 虫かごを持ってきてなかったので、釣り具入れにほうりこんだ。 一通りとり終わり、ふぅと息をついた。 そのあとふと上を見上げると・・・。 「枝のあちこちにクワガタがいる!」 哲也はかなり興奮状態だった。 目の高さの樹液や、根元、樹皮の下からすでに10頭近いコクワガタをとっていた。 しかし、さらに枝に何匹もクワガタが見えるのだ。 哲也はまず網でとどく範囲のクワガタを網になんとか陥れた。 これでまた数頭追加だ。 でも、まだ見える。 ということで哲也はその木に登り始めた。 そして少し登った、足場が良いところでいったん登るのをやめ上を見上げた。 そのとき、1頭の少し大きめのクワガタが目に入った。 「のこぎりだ!」 哲也は興奮気味に叫んだ。 地面に立てかけておいた網をつかんでゆっくりと操作する。 そして枝の先端にじっとつかまっているノコギリクワガタの下に網を添えた。 それから網のふちでそいつを網に落ち込むように誘導した。…
ノコギリクワガタの大あごには大きく分けて3種ある。 長歯型・両歯型・原歯型の3つだ。 長歯型というのが、大あごが長くて湾曲が強い、いわゆる水牛の大あごだ。 サイズも大型のものでよくみられる。 両歯型は、大あごが長いが、湾曲があまり強くないタイプ。 サイズは中型のものが多い。 原歯型は、大あごが太短く、湾曲もしない。 サイズは小型のもので見られる。 もちろん、哲也は水牛が欲しいのだが、そもそもつかまえたクワガタがコクワガタばかりで ノコギリクワガタをつかまえていない。 なんとかノコギリクワガタをとりたいが、今通ってる場所では厳しい。 というわけで、哲也は気になる場所に行ってみることにした。 いつもの道沿いのクヌギたち。 そこから少し離れたところにササが伸びた雑木林がある。 その中にはクヌギの木もある。 実は、そこに自分より大きな男の子が入っていくのを見たことがあった。 確信はないが、おそらくクワガタやカブトムシをとるためだろう。 しかし、ササはそのときの哲也の背よりも大きく伸び、中がどうなっているのか見えにくい。 正直言うと怖かった。 だが、今のままではノコギリクワガタはとれないだろう。 哲也は意を決して、その中に入ることにした。 網をさかさまに持ち、柄の部分でササをかきわけながら進む。 そもそもどこに行けばクヌギがあるかもわからない。 ヒントはその場所を遠目に見たときに見えたクヌギの枝葉があった方向。 しかし、中に入ると思った以上に方向感覚がなくなる。 「このまま奥に行ったら出られんくなるかもしれん・・・。」 哲也は不安で引き返したくなった。 しかし、ノコギリクワガタの写真が頭をよぎる。 哲也は泣きそうなのをこらえて前に進んだ。 行くしかない。 泣き虫な哲也もやるときはやるんだ。 ガサガサと自分の背よりも高いササを払いながら進むこと数分・・・。 しかし哲也にはとてつもなく長い時間に感じていた。 そのとき、ポカンと開けたスペースに出た。 「うわ!すごい!」 とんでもない光景が広がっていた。 むせ返るような樹液のにおい。 大人二人で囲まないと届かないんじゃないかというほど太いクヌギ。 目の高さほどのところが広範囲にわたってでこぼこで、いたるところから樹液があふれ出ている。 そしてチョウやガ、カナブンなどの昆虫がわんさかいた。 そしてすぐに、コクワガタのオスとメスを見つけ手を伸ばそうとした。 「ん?」 手を伸ばしながら木に近づいてるとそこから少し右上にクワガタの姿が見えた。 「まさか!」 哲也は今にもつかもうとしていたコクワガタから目をそらし、その右上を凝視した。 「ノコギリだ!」 哲也は、必死にそのクワガタをつかんだ。 「やった!ノコギリだ!」 哲也の手には、小型の原歯型のノコギリクワガタがにぎられていた。 ついにノコギリクワガタを自分の力で手に入れたのだ。…
昨日は長女と志高湖に行きました。 天気よかったので、歩こう!ということで行ったんですが・・・。 めっちゃ雪積もってる! これが標高の差か・・・。 ※自宅付近は海抜100mくらい。志高湖は標高700mくらいです。 しかしこれはある意味ラッキーだったかも? 低地ではもう雪なんか考えられない気候だから こうしてまだ雪景色が見られるのはすごくうれしいことです! しかし・・・。とりあえず超寒い! すべるとこもあるし! 美しい光景を見るにはそれなりのリスクもあるんですね。 娘もかなりさむがってましたが、きれいなので機嫌よかった! 長女と歩いて楽しい時間でした! 気になるいい旅チャレンジの経過は→コチラ