みなさんは大学入学共通テストに「情報」が課されるのをどう思いますか?
結論から言うと、ボクは反対。
なぜこの話を書こうと思ったかと言うと
ある記事で
「情報をテスト科目に含めることに異を唱える人が多い状況を怖いと思う。」
という内容を見ました。
その人が言うには、情報と言う科目は、何もプログラミングなどの知識を学ぶだけでなく、ネットや様々な情報化社会でのマナーや危うさなども学ぶのだから、ぜひ高校生たちに勉強してほしいというものでした。
ボクは情報を高校生が勉強すること自体に反対はしていない。
確かに、別にプログラマーにならない人でも、そういった知識を得ることは大事だし、大いに勉強してほしい。
ボクが反対しているのは、それを共通テストの1科目にしてしまうことだ。
これにはいくつかの理由がある。
①生徒の負担が大きすぎる。
生徒は現状でもたくさんの科目を勉強せねばならず、日々やるべきこともたくさんあり、1科目増えるだけでも相当な負担となる。今以上に負担を増やすのは高校生側に立った考え方ができていないと思う。
②不公平すぎる。
そもそも、情報という科目は全国で専門の先生が少ないことが指摘されている。
ほとんどの先生が専門外だけど、他科目と兼任で担当している。
残念ながら、生徒は先生を選んで習うことができないので、これでは専門の先生に習った生徒と、そうでない先生に習った生徒で差が出てしまう。
③テストすれば学力が上がるわけではない。
昨今のグローバル化により、英語が重要視されていることは言うまでもないが、これまでずっと英語はテストの科目の1つとして、学校でも必修受講させてきた。
「だから、日本人の英語の学力はすごいんです!」
という世の中になってますか?
別に日本の英語のレベルは高くなく、むしろ超低い。点取り主義の勉強で、海外で話す能力なんか一切身についていない。そして点もとれていない。
テストされるからという理由で、みんなが熱心に努力し、一生懸命勉強するのならことはカンタンだが、現実はそうではない。
情報をテスト科目にすれば、みんなが情報について真剣に学んで、みんながプログラムできるほど技術が身について、みんなが情報化社会でモラルをもって安全にすごすことができるなんて考え方のほうが怖すぎる。
本当にそういうことを、高校生に真剣に学ばせたいなら、共通テストの科目に含める前にやることはたくさんあるのではないか?
はっきり言って、昔からいる年取った技術の先生が、少々かじって情報を教えるより、現在工学部や情報系の学部の大学で真剣に勉強し、最新の知識を持っている若者に免許をとってもらい、全国の高校にしっかり配置して、みんながきちんと正しい情報を学ぶ機会をつくるほうが先ではないか?と思うのである。
みなさんはどう思いますか?