Category: クワガタ・昆虫飼育日記

菌糸によるクワガタ幼虫飼育

クワガタを飼育しまくってるちょっと変わった塾長です。 今年も、産卵させたり、購入したりして 幼虫をたくさん飼育しています。 そのほとんどを菌糸ボトルで飼育しています。 菌糸ボトルとは、クヌギなどの広葉樹のオガにオオヒラタケなどのキノコの菌を培養し、さらに幼虫が大きく早く育つように栄養分を添加した、いわばクワガタ幼虫のエサ兼飼育容器ということになります。 使用前は全体が菌糸に覆われて真っ白ですが 幼虫がオガを菌糸ごと食べると、食痕(しょっこん)=食べすすんだあとが残り黒くなっていきます。 つまり、この食痕を見れば幼虫がちゃんと成長しているかわかるということになります。 というわけで、今回はどんなものかチェックしてみました。 左のボトルは先日購入したニジイロクワガタの幼虫が入っています。 右のボトルはウチで産卵させたヒラタクワガタの幼虫が入っています。 いずれもしっかりと食痕がありますね! つい最近購入したアマミシカクワガタの幼虫は 小型種なので、ボトルではなくカップに入れましたが こちらも食痕が出てます! 左側は幼虫も見えてます。 元気なようです! サキシマヒラタの幼虫ですが・・・・。 なんと! 食痕どころか、すでに蛹室(ようしつ=さなぎになるための部屋)をつくっていました! 数週間で蛹になるでしょう。 と言う感じで、見たところ順調なようです。 12月くらいには、蛹室をつくってない幼虫は、ボトル交換する予定です。 結果をお楽しみに!

クワガタの世話

気温低くなってきましたが・・・・。 まだまだ暖かい日も多く クワガタたちも すでに越冬体制に入ってるものもいますが まだまだガンガンえさ食べて、活動中! ってのもたくさんいます。 というわけで、まだしばらくはエサ交換に追われそうです。 ちなみに、クワガタの冬越しのさせかたですが これまでとそう変わりませんが マットを深めにしてあげること。 エサは食べてる間は入れて 食べなくなったら入れない。 (食べないまま放置するとエサにカビがきて、成虫にもよくない。) エサ減らないし、もぐったまま出てこないという状況なら エサは与えず 時々、外に出てくるようなら念のためエサを入れ 痛む前に捨てる。 また、活動すればエサこぼしたりしてマットが湿りますが エサをあげない場合は、冬場マットが乾燥するので 時々霧吹きで水をかけ、マットを濡らしておきましょう。 10年前、開校時から使ってる霧吹き。 越冬中は、寝てるだけなので手間かかりませんが 上記のように、たまに様子みないといけません。 越冬中に死ぬケースは多く 注意してても、防げないことも多いですが 乾燥を防ぐことで、助かるケースもあります。 大変ですが、がんばって冬越しさせてみよう!

アマミシカクワガタ

先日、アマミシカクワガタの幼虫を購入しました。 で、また幼虫用のマット買って、ビンに詰めて育てようと思ってたんですが・・・。 昨年の幼虫は、その方法で小さなオスとなって羽化したので できれば大きく育てたいと思いました。 で、菌糸ボトルで育てるのを考えましたが、もともと大きくなる種ではないので850ccの標準的な菌糸ボトルでは正直もったいないと思いました。 そこで、いろいろ探してみると・・・・。 見つけました! 430ccの菌糸カップ!アマミシカなら多分これで成虫までいけます。 というわけで・・・。 まずはフタに空気穴をキリで開け・・・ 幼虫が入るくらいの小さな穴を掘りました。 薬さじの小さい側が役に立ちます! アマミシカクワガタの幼虫。 めっちゃ元気です! これなら菌糸に入れても大丈夫そう。 先ほど開けた穴に幼虫を投入! その穴に、これまで食べてたマットを少量入れてフタをして完成! 5頭しかないので、10分ほどで作業終了! 大きく育ってほしいです! 結果をお楽しみに! アマミシカについて知りたい方は・・・ →アマミシカクワガタ のページをご覧ください。

カブトムシの幼虫

先日、カブトムシの幼虫の記事書きました。 こちら そろそろえさ交換したほうがいいかも? と思い、数も把握できてなかったので 数の確認&エサ交換&大きめの容器に移す作業をしました。 あらら・・・。 これはすごい・・・。 ふたを開けるとすでにふんだらけ。 まあ、幼虫たちが元気な証拠ですが・・・。 新鮮なマット これまでとは別の、ひとまわり大きな容器に新鮮なマット(オガ)をつめました。 これが幼虫たちの新しい棲みか兼えさ場となるわけです。 気に入ってくれるかな? ゴロゴロと・・・。 で、これまで飼育してた容器から幼虫たちを掘り起こしてみました。 ごろごろ、ごろごろ・・・。 出てくる、出てくる! その数なんと16頭! 10頭はいると予想していましたが、予想を超えてました! 新しい棲みかへ 先ほど準備した大きな容器に、幼虫たちを移しました。 で、しばらく観察して、動けないやつとか、潜れないやつがいないかチェックしました。 (掘るとき、傷つけたりすることがあるので) とりあえず、みんな無事にもぐりはじめたので、ふたをして完了! というわけで、カブトムシ幼虫の引っ越し無事終了しました。 大きく育ってほしいものです。 1頭ずつにしようかとも思いましたが、場所とるので断念。 様子見て、こまめにエサの補充をしていこうと思います。 ちなみに、今年はカブトムシ、持ち帰ったのはメスのみ。 オスは持ち帰っておらず、メスだけを飼育していましたが、ご覧のとおり幼虫生まれてます。 野外で、採集したときには9割以上の確率で、すでに交尾をすませており そのため、メスだけでも産卵するということです。 同じことはクワガタにもいえます。 今後、産卵飼育を考えてる方はご参考にしてください。

コクワガタ

9月28日・・・。 もう10月になろうというこの時期・・・。 近所を散歩してたら・・・。 なんと!コクワガタのメス発見! まだ、しっかりと樹液吸ってます! さらに・・・。 もう1頭! こちらもコクワガタのメス。 この日はこの2頭を見ることができました! もうすっかり秋なのに まだまだいますね。 ちなみに・・・・。 メスだけだと画像的に寂しいので ウチで飼ってるオスを載せてみました! 実はこれ、もうまる2年生きてます。 コクワガタとしてはまあまあ立派な45mmほどの個体です。 しかも2年生きてるとは思えないほど元気がいい! ひそかに来夏も活動してくれるのでは? なんて期待してます。 実はこれ、もともと山で幼虫を採集し、育てて羽化させたんです。 で、羽化して2年経ったというところです。 コクワガタは最も身近な種ではないでしょうか? 採集も簡単だし、育てるのも簡単。 さらにはさまれても痛くない。 初心者向けのクワガタです。 幼虫採集は基本冬場に行いますが こちらは説明大変なので 機会あれば、今冬実際に行って レポートの形でお知らせしたいと思います。

ヒラタクワガタ

ヒラタクワガタはボクの好きなクワガタの一つです。体がガッシリして強い。 日本には、本土のものと、南西諸島や対馬、五島列島などの離島に棲むものがいて 実はたくさんの種類のヒラタクワガタがいます。 島ごとに、生息するヒラタクワガタの特徴が違い、とてもおもしろいです。 若かりし頃は、いろんな種類のヒラタクワガタを集めてブリードしていました。 今は、2種類のヒラタクワガタを飼育しています。 ヒラタクワガタ♂ これはいわゆる本土の原名亜種ヒラタクワガタです。 ちなみに大分産で、ボクが採集した天然もののメスから卵を産ませ、幼虫を育てて成虫にしたものです。 写真は63mm。 みなさんが目にするものはこれです。 山でつかまえるのはこの種になります。 これはサキシマヒラタクワガタ♂です。 石垣島産天然の個体で63mmです。 ヒラタクワガタと見比べてもらえばかなり違いますよね。 体の幅が太く、アゴも太い。 内歯がヒラタクワガタは根元に近いが、サキシマヒラタは中央付近にあります。 大きさも、サキシマヒラタのほうが大きくなります。 今、どちらも幼虫を育ててるので、成長が楽しみです!

ヒメオオクワガタ

ボクの大好きなクワガタのひとつ ヒメオオクワガタ。 クワガタ好きじゃない人にはあまりなじみのない名前かもしれません。 オオクワガタは大きくてかっこよく、いかついイメージですが・・・。 ヒメがつくだけあって オオクワガタとはかなり違います。 スマートでやわらかなイメージですよね。 ちなみに写真は奈良県産51mmのオス。 細身で枝先につかまりやすいように足が長いのが特徴です。 メスも他のクワガタのメスに比べると足が長い! 大きさもオオクワガタがオスで80mm、メスで50mmを超えるのに対し ヒメオオクワガタのオスは60mmを超えず、メスも40mmあるとかなり大きいほうです。 ずいぶんと違いますよね。 なじみが薄い理由は何と言っても生息地。 このクワガタは一般に標高が800mを超える高山で かつ、産卵に適したブナが育つ山にしかいません。 こんなところ、マニアしかいきませんよね。 また、活動時期も真夏より秋に主に活動します。 ちなみに、九州に住むヒメオオクワガタは キュウシュウヒメオオクワガタという名でヒメオオクワガタの亜種となっています。 アゴの形状や、体の太さ、体長など原名亜種と異なる部分があります。 今まで、何度か採集成功しましたが いかんせん、高標高の山の山中での採集となり 何もとれないことも多く 時間的にも体力的にも精神的にもなかなか行かなくなってしましました・・・。 と、長くなりましたが すごく魅力あるクワガタです。 自習室付近に置いておくのでぜひ見てみてください。

クワガタの発送

昨年の幼虫たちのほとんどが 今夏羽化しています。 まずはそれらの結果をまとめました。 <大分産オオクワガタ> 幼虫39頭飼育 うち途中で死亡、または羽化後死亡したものをのぞくと ♂14頭、♀15頭います。 ちなみに1頭まだ幼虫がいますので30頭が生き残ってることになります。 結果は・・・。 ♂77mm1頭、76mm1頭、75mm3頭、74mm2頭、73mm4頭、71mm3頭 ♀47mm5頭、46mm6頭、45mm1頭、44mm2頭、42mm1頭 という感じです。 オスはなかなかの好結果です! メスの50mmまたはそれに近いサイズ出てほしかった・・・。 これまでこの血統は♂75mmが最高で、だいたい70台50%、60台50%だったので 今回のオール70オーバー&77mm作出成功はかなり好成績だったと思います! <インドグランディスオオクワガタ> 幼虫9頭飼育。 うち途中で死亡、羽化後死亡を除くと ♂3頭、♀4頭います。 ちなみに今、幼虫が1頭いますので8頭が生き残っていることになります。 結果は・・・。 ♂84mm1頭、81mm1頭、80mm1頭 ♀49mm1頭、47mm1頭、45mm1頭、43mm1頭 という感じです。 ♂はこれまでの最高記録83mmを1mm更新! 今回は♂の結果が良かったようです。 ♀はオオクワガタ同様、50オーバーが出なかったので残念・・・。 今夏はこの2種は産卵させてないので、来年は羽化してきません。 今羽化してるうち、何頭か確保してるので 来夏、産卵させようと思います。 で、種親にする以外の個体ですが・・・。 ボクの友達が経営する中津のお店「ドルクスファーム」さんより 売るものがないので送ってほしい!との依頼を受けて 送ることにしました! 取り出す前のボトル・・・。 作業はめっちゃ大変でした・・・。 掘り出してサイズ測って容器にうつして・・・。 容器に移し終えました! 所要時間3時間・・・。 ワクチン打った次の日というのに バンバン動き回りました! ボクの育てた貴重な大分産オオクワガタたち。 中津のお店「ドルクスファーム」さんで、ぜひお買い求めください。 現在F5で、彼らの祖先にあたる天然の大分産オオクワガタをつかまえてから 10年以上たちました・・・。 あれから、一度もオオクワガタつかまえていません。 血の入れ替えもできません・・・。 なんとか、彼らを累代し続けて残していきたいと思います。 来夏は今いるF4の親と、今回羽化して送らずに確保してるF5の親の両方…

カブトムシ

実は、今年の夏 8月の終わりに1頭だけカブトムシのメスを持ち帰り 発酵マットをつめた大き目のケースで飼育してました。 しかし、かなり暴れまわったうえ、2週間ほどで死んでしまったので さすがに産卵無理だったか・・・。 と思ってました。 で、そろそろケース片付けようかと思い、持ち上げるとなんか白いのが見える。 あれ?幼虫がいる! それからよく見るとあちこちに見える。 ふたを開けて軽く掘ると・・・。 確かにいます!カブトムシの幼虫です! しかも1頭や2頭じゃない。 おそらく10頭くらいはいるんじゃないでしょうか。 あきらめてたのにビックリです。 せっかくなので、しばらくこのケースで大きくして そのあと1頭ずつ容器にうつして管理しようかと思います。 来年、カブトムシの新成虫を配れるかも?

羽化しました!

インドグランディスオオクワガタのオスのさなぎが、残り1頭だったんですが ついに羽化しました! これまでの今年の最高は84mm。 これを超えることはできるのか? 羽化した個体をとりだすとき、計測するのはけっこうドキドキします・・・。 でかい! 80は超えてそう! というわけで測りましたが・・・。 結果は・・・81mm! 84mmとはいきませんでしたが、大満足の結果です! 今回オスすべて80超えました! うまくいくとうれしいです!