昨日ももちろん歩きましたよ! 毎日コツコツ積み上げるしかない! 勉強と同じです。 というわけで61日目は・・・。 結果4.0km! 累計257.7km! 残り742.3km! 暑くなってきたけど、これからもがんばります!
カシワバアジサイご存知ですか? アジサイはポピュラーですが、こちらはどうなんでしょう? とりあえず、南立石公園できれいな花を見つけたのでお知らせします! 円錐型に花が咲くのが特徴。 こんなにきれいです! 実は別府公園でも見つけました! きれいですね! こちらは花がうっすらピンクがかってます! 今の時期逃すと、来年まで見れないので今のうちにどうぞ! <カシワバアジサイ> 被子植物 双子葉類 バラ目 アジサイ科 アジサイ属 カシワバアジサイ 葉がかしわの葉に似てるからこの名前らしい。 確かに似てる・・・。 アジサイ同様、園芸用としても栽培されている。 栽培時は乾燥に注意!
数日後、待ちに待った父の休みの日。 疲れてるだろうに、夜8時を過ぎたころ、父は哲也を外に連れていってくれた。 もちろん、田中橋の外灯下を見回るためだ。 着くと、昼にしか見たことのない田中橋が、暗闇の中なのに水銀灯に照らされ輝いていた。 未知の世界に哲也はものすごくワクワクしたのを覚えている。 哲也と父は橋の右と左に分かれ、それぞれチェックしながら向こう岸まで進み、帰りは反対側をお互いチェックするという方法をとった。 哲也にとってはこれが初の灯火採集。 歩き出すとすぐにガムシやコフキコガネが見つかる。 しかし、哲也はそれらをスルーした。 今回はカブトムシとクワガタ、そしてカミキリムシだけを持って帰ろうと決めていた。 父のほうが気になるが、とにかく目の前の道に集中した。 クワガタのメス! 哲也はコクワガタのメスを見つけた。人生初の灯火採集の戦利品である。もちろんこれはキープ。 さらに歩く。ツクツクボウシが目の前に落ちてくる。 つかまえるとギャーギャーうるさいのですぐに放す。 カマキリもいた。 このときの哲也はそんなこと考えなかったが、これは明かりに寄ってきたわけじゃなく、明かりに寄ってきた虫を狙うためにきたのだろう。 そうこうするうちに向こう岸についた。 ここで哲也は父と入れ替わって反対側の歩道を歩きだす。 そのとき、ブーンとかなり大きな音がした。 見上げると、水銀灯の明かりのところに何か大きなものが飛んでいる。 「カブトムシだ!」哲也は思わず叫んだ。 しかし高くてとても届かない。 父が反対側の歩道から哲也のもとにかけつけた。 父でも届かない高さだ。 しかし、父は焦らずにこう言った。 「そのうち目がくらんで落ちてくるけん、ほかのところ見て、あとでまた戻ってきんしゃい。」 そういうものなのか。 哲也は父がそういうので安心してまた歩道を歩き始めた。 最初の地点まで戻ってきたが、何も得られなかった。 哲也はさっきカブトムシが飛んでいた水銀灯を見てみた。 「何も飛んでない。」 もしかしてどこかへ行ってしまったのか・・・。 哲也は慌ててその水銀灯の下に戻った。 すると・・・。 「いた!カブトムシ!」 哲也はカブトムシの胸についているツノをしっかりとつかんだ。 カブトムシは足を回転させてもがいている。ものすごい力だ。 父が駆け寄ってくる。 「おお、とれたか!」 哲也が満足そうなのに、父も喜んでくれているようだった。 この日、カブトムシのオスとコクワガタのメス それと父が見つけていたノコギリクワガタの小さなオスの3頭をとることができた。 哲也はそれらを、カブトムシのメスが待つ虫かごに入れて飼育した。
哲也にとって、カブトムシはものすごい存在だった。 強い!大きい!カッコいい! 少年なら誰しもが一度は憧れる・・・。 そんな虫がカブトムシではないかと思う。 小さなころから図鑑や本で昆虫のものばかり見ていた哲也にとって カブトムシは本当に憧れの虫だった。一度は手にしたい。 しかし、まだ3歳ほどだった哲也に、それを手に入れる術はなかった。 そんな中、急に本物のカブトムシと出会う機会が与えられた。 父が「ただいま」と家に帰ってきた。 いつものようにおかえりといいながら出迎える哲也に、父はいつになくにやにやとした顔を向けた。 いつもなら寄ってくる哲也を抱きかかえてくれるはずの両腕は背中に隠している。 不思議そうな顔をしている哲也の目の前に、父は缶の箱を差し出した。 お菓子か何かかと思ったが、よく見るとふたにキリのようなものでいくつか穴があけられていた。 そして、なんかガサガサ音がする。 「あけてごらん。」 哲也は父に言われるがまま、何かわからないうちにふたを開けた。 「うわー!」 思わず声を上げた。 そこにはオガがいくらか敷かれ、その上にスイカの皮と一緒にカブトムシのメスが1頭入っていた。 「すごい!カブトムシやん!どうしたん?」 「田中橋で拾ってきたったい。」 父は得意げに言った。 「ありがとう!」 メスではあったが、本物のカブトムシが目の前にいる。 あの図鑑の写真でしか見たことのなかったカブトムシが、そこにいてさわれるのだ。 嬉しくてたまらなかった。 しかし、疑問が残る。田中橋?橋の上で拾う? どういうことだろうか? ※田中橋=哲也の実家の近くを流れる多々良川にかかる小さな橋の一つ。水生昆虫編参照 哲也は父に尋ねた。 「なんでカブトムシが山じゃなくて橋におると?」 父はこう言った。 「虫は夜に明かりに集まるったい。それも橋の電灯に飛んできたとよ。」 そういえば、昆虫の本に夜に外灯に集まる虫たちがいることが書いてあった。 しかし、本当にいるとは・・・。 「たまたまメスやったばってん、オスもくるときあるっちゃなかろうか。」 父はそういうと、 「今度の夜、一緒に見に行ってみるか?」 と言ってくれた。 「うん!」 この申し出に哲也が断わるわけがない。 ただ、哲也の父は前にも書いたが、このころ長距離トラックの運転手をしていた。仕事に出ると大体3、4日帰ってこないことが多かったので、出かけるのは次に父が休みの時ということになった。 その日、哲也はカブトムシが気になってなかなか眠れなかった。何度もふたを開けて観察した。 そのうち、どうしてもオスがほしいと思った。
