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哲也昆虫記 ~ファーブルになりたかった少年~ ⑦掃除屋たちとの出会い その4

哲也は最後のビンの前に立った。 アリやハエだらけだったり、シデムシがたかっていたほかのビンの気持ち悪い状況が脳裏によぎる。 なかなかのぞく勇気が出ない。 だが、見るしかない。 哲也はなんとか気持ちを高揚させようとした。 ミミズはオサムシが実際に食べているのを見たことがある。 実際には一番確率高いんじゃないか? そう思うと・・・。 「よし!」 一声上げて気合入れてビンにさらに近づき、ついに覗き込んだ。 その瞬間! 「いる!」 哲也は大きく声を上げた。 オサムシだ! 間違いない。 たった1匹だったが、オサムシがいる。 前に捕まえ損ねた真っ黒のやつとは少し違っていた。 からだの幅が広く、光沢が強い気がした。 哲也はしばらくそのままビンの中を見続けた。 ミミズにかみついてる。 ミミズはあちこちにキズができていて弱り切っているようだった。 もちろん、アリやほかの小さな虫もいたが そんなもの気にもならなかった。 あの素早くてつかまえにくい、と言うよりは一度も捕獲に成功していないオサムシが手の届くところにいる。 哲也はしばらく観察してやっと動き出した。 軍手を取り出し、手にはめたあと、ピンセットをつかんだ。 そのままビンの中に入れ、ピンセットでオサムシをつかみあげた。 「やったー!」 哲也はそれを虫かごに入れた。 歓喜にうちふるえていた。 ビン作戦大成功!といったところか。 哲也はビンを回収し、家に帰った。 オサムシを容器にうつし、飼育の準備をした。 プラスチックケースの底に砂や土を混ぜてしき、小さな石ころや落ち葉や木の枝などをちりばめた。 そして、そこでミミズを入れて飼おうというわけだ。 ここで、飼育のことを少し調べようと、いくつかの本を見ていたら・・・・。 なんと! コップを土にうめる採集法が載ってるではないか!? 哲也はすごい方法を考え出した!と思っていたのに 普通に本に載ってる方法だった・・・・。 まあ、いいか! というわけで、哲也はまた改めてワナをつくり 今度は3本ともミミズを入れてオサムシをもう少しとろうと思った。 作戦は成功し、3匹追加してケースの中は賑やかになった。 よく見ると、異なる種類が存在していて 図鑑からおそらく オオオサムシとクロカタビロオサムシではないかと思ったが、所詮小学生の同定力なので、今となっては定かではない。 とにかく、この日から哲也のオサムシ飼育が始まったのだ。

学習塾RainBow 科学の部屋 ムシヒキアブのなかま

ムシヒキアブとは 虫引きアブ そう!虫をエサにする昆虫です。 他の昆虫をとらえて、体液を吸います。 あちこちにたくさんいました! おそらくマガリケムシヒキだと思います。 他のアブより細長いからだが特徴です。 コガネムシなどが大好物らしい。 <ムシヒキアブ> 節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ハエ亜目 ムシヒキアブ科 この種はそうそう人を刺すことはありませんが 同じ仲間のシオヤアブは哺乳類を刺すので、人間も刺される可能性があります。 また、その他のアブも普通は人を襲ってこないのですが、危害を加えると噛んでくる種もあり、腫れ上がったりすることがあるので注意が必要です。

学習塾 RainBow 科学の部屋 キイロスズメバチ

スズメバチはみなさんご存知ですよね? 危険な大型のハチとして有名ですが 実は日本には9種類ものスズメバチがいます。 もちろんどれも危険ですが、大きいほど危ないのは容易に想像つくでしょう。 最大のものはオオスズメバチですが 今回は散歩中、キイロスズメバチを見つけたので解説します! これもなかなか大きい! この時期なので、動きがまだ夏場ほど活発じゃないから撮れたんかな? とはいえ、危ないので見つけても近づかないように! 写真でわかるかどうか・・・。 同じくらいの大きさでコガタスズメバチがいますが 違いは羽の付け根。 写真のものは羽の付け根の部分が黄色い色をしていますが コガタスズメバチは黒なので、よく似てるけど見分けつきます! <キイロスズメバチ> 節足動物門 昆虫綱 ハチ目 ハチ亜目 スズメバチ上科 スズメバチ科 スズメバチ亜科 スズメバチ属 ケブカスズメバチ(キイロスズメバチ) ハチとしては大型で3cm近くにもなる。 (オオスズメバチは4cmほど) 日本ではほぼ全土に分布。 スズメバチの中でも攻撃性が高いので注意! ハチといえば花の蜜を吸うというイメージ(ミツバチなどによる)が強いが スズメバチの仲間は、花の蜜、樹液など以外に、他の昆虫を食べるという肉食性も持つ。 特にミツバチなどを狩って捕食することが多い。

哲也昆虫記 ~ファーブルになりたかった少年~ ⑦掃除屋たちとの出会い その3

哲也なりに考えてしかけたワナ。 思惑通りオサムシはいるのか? 哲也はまずイモムシの入ったビンに向かった。 そーっとのぞくと・・・。 そこはアリとハエの温床だった。 おそらくアリが群れでイモムシの体中をかみまくり、 そこから体液が漏れて、そのにおいでハエがたかったのだと思う。 「うっ・・・。」 哲也は思わず声を出した。 おぞましい状況だ。 「ダメだったか・・・・。」 ため息交じりに言うと、哲也は次のビンに向かった。 次は牛脂を入れたビンだ。 掃除屋と言われる虫たちなら、絶対にくるはずだ!においもするし。 と期待をこめてビンをのぞいた。 「おっ、なんかいる!」 白っぽい牛脂だけではなく、黒っぽいものが見えた。 哲也はその黒いものを確認した。 しかし・・・。 「シデムシだ・・・。」 オサムシと並んで、掃除屋の異名が高いシデムシが何匹かいた。 交尾してるものもいた。 アリやハエもいる。 すべて確認はしていないがゴミムシのなかまもいるようだ。 しかし、残念ながらオサムシはいない。 哲也はシデムシはそれほど好きではなかったので 「いやな虫しかとれないやん・・・。」 とグチを言ってみせた。 (幼い子供が考えたワナだ。そうそううまくいかないか・・・。) 哲也はがっくりしながら、自分に言い聞かせた。 3つのうちすでに2つでダメだったのだ。 家を出るときの、期待に打ち震えた哲也はもういない。 あきらめと失意に満ちた哲也はもう期待もせず、最後の1本のほうへと向かっていった。

チャレンジ1000km! 塾長ウォーキング! 40日目結果!

40日が経過しました! あれからほとんど毎日歩いてきました。 もちろん昨日も。 昨日はなかなか歩きましたよ! 上人ヶ浜に行き、海沿いを歩いて 別府国際観光港多目的広場を歩いたあと 以前も歩いた上人ヶ浜公園を歩いて終了というコースです。 では発表します! 結果8.0km! 累計154.8km! 残り845.2km! 雨でペース崩したものの ここ数日はなかなか高い水準で距離を稼げてる気がする・・・。 この調子でがんばろう!

別府市 学習塾RainBow クワガタ飼育室 オニクワガタ飼育中!

ちなみにアイキャッチ画像はニジイロクワガタの幼虫です。 今日はまず菌糸ボトルの交換をしました! ニジイロクワガタの幼虫、順調に育ってます! アマミシカクワガタの幼虫も元気でした! で、ついでにオニクワガタ幼虫のようすも見てみると・・・。 サナギになってた! 今年は久しぶりにオニクワガタの成虫が拝めるかも!? というわけで、みんな無事に羽化してほしい! また報告します!

学習塾RainBow 科学の部屋 キトラカミキリ

黄色い美しいからだに黒い模様のある、鮮やかなカミキリムシ。 先日、塾の窓にとまってました! きれいな色ですよね! カミキリムシなので、昆虫のなかまです。 <キトラカミキリ> 節足動物門 昆虫綱 甲虫目 カブトムシ亜目 カミキリムシ科 カミキリ亜科 キトラカミキリ キイロトラカミキリとも。 動きが素早い。 広葉樹(クヌギ、コナラなど)の枯れ木に産卵する。

学習塾RainBow 科学の部屋 トキワツユクサ

実は・・・。 恥ずかしながら、この存在を知りませんでした。 あるとき、境川の河原を歩いてたら 白いツユクサを発見! 調べるとトキワツユクサというらしいです。 河原、何年も何度も歩いたのに・・・。 白いのもかわいいですね! 形はツユクサそのもの。 単子葉類らしく、平行脈がしっかりわかります。 <トキワツユクサ> 被子植物 単子葉類 ツユクサ類 ツユクサ目 ツユクサ科 ムラサキツユクサ属 トキワツユクサ ムラサキツユクサと同じ属らしく、形そっくりですね。 水辺に多いらしい。 白いツユクサ。絶対トリコになるから、ぜひ一度見てください。 とりあえず、ボクが見たのは境川の河原です。

哲也昆虫記  ~ファーブルになりたかった少年~ ⑦掃除屋たちとの出会い その2

「のうなった。」※なくなったの意 朝、ばあちゃんはそう言って インスタントコーヒーの空き瓶を捨てようとしていた。 哲也ははっとして、思わず 「そのビンちょうだい!」 と言った。 「何にするんか?」 「虫取りに使うとよ。」 ばあちゃんは意味がわからないらしく、不思議そうな顔をしていたが どうせ哲也のことだから、なんか考えとんのやろうと そのビンをくれた。 今度のゴミ出しの日のためにまとめておいたほかのビンも2つもらった。 びんは全部で3本。 小学生になっていた哲也は、学校に行かなければならない。 学校の間は授業などほとんど身に入らなかった。 帰ってからのことばかり考えていたからだ。 哲也は帰宅するとすぐに行動にでた。 まずはスコップをもって畑に行き、ミミズを何匹か掘り出した。 ちょうど、葉っぱにイモムシもいたのでそいつもつかまえて もらったビン入れた。 冷蔵庫から牛脂を取り出して、それも持っていった。 ビン3つに、それぞれミミズとイモムシと牛脂を入れてオサムシ発見現場まで行った。 そして柔らかそうな土の部分を掘り返しそのビンを埋めた。 3本はそれぞれ少し離れた位置に置いた。 そしてあらかじめ用意しておいた割りばしに赤いテープをまいた目印をそのビンのそばにさしておいた。 哲也は、わくわくしながら家に帰った。 確か、オサムシは夜中によく活動すると、本で見たことがあった。 朝行けば入ってるかもしれない。 そう期待して、哲也は4時半に目覚ましをかけて寝た。 ジリリリリリ! 目覚ましがなった。 急いでい起きるとすぐに着替え、むしかごと軍手とピンセットをもって出かけた。 この日も学校なので、早く行って、早く帰ってこないといけない。 哲也は全力で走った。 息を切らしながら、ビンの設置場所に向かった。 近くまで来ると、例の目印の赤いテープが見えた。 哲也は期待と不安を抱えながら、そのビンに近づいていった。