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哲也昆虫記 ~ファーブルになりたかった少年~ ③キチキチバッタ その6

春のある日・・・。 暖かい日が増えてきたころだった。 哲也は週に1回ほど、バッタの家をのぞき 土の乾き具合をみて、霧吹きするのを続けていた。 ただ、見る限りなんの変化もない日々だった。 しかし、その日は何か違っていた。 真っ黒の土、枯れ葉や枯草が落ちているいつもの風景・・・。 その中に、何か動くものがいた気がした。 「なんだ?」 哲也は気のせいだろうと思いつつも、ゆっくりとバッタの家に近づいた。 「うわっ!」 哲也は思わず声を上げた。 幼虫だ! バッタの幼虫がたくさんいる! 数十匹はいるのではないか? かなりの数だ。 彼らは土の上や枯草の上をそれぞれに這いまわっていた。 「やった!成功だ!」 哲也は繁殖に成功したことを喜んだ。だが、これで終わりではない。 哲也は急いで草をとりに行った。 コップに水をはり、草を入れた。 そう、彼らを育てて大きくしなければならない。 哲也の目的は、キチキチバッタがショウリョウバッタのオスであることを確かめることだった。 昨年の夏、キチキチバッタとショウリョウバッタは間違いなく交尾していた。 そして、ショウリョウバッタは産卵行動をとっていた。 ほかに、この籠の中には何もいれていない。 そして、小さなバッタの幼虫がたくさん産まれた。 あとは彼らがショウリョウバッタとキチキチバッタになればいい。 そうすれば、哲也の中で間違いなくキチキチバッタがショウリョウバッタだといえるのだ。 哲也は毎日世話をした。 それでもなぜか減っていく・・・・。 でも、そんな中脱皮するものが現れた。 脱皮中のものも見つけたし、脱皮殻も見つけた。 そして少し大きく、しかもからだがしっかりしたものが出てき始めた。 まだ羽は伸びてないし、親と比べるとまだまだ小さいが その姿は間違いなくショウリョウバッタである。 数十匹はいたと思われる幼虫たちもいつしか10匹ほどになっていた。 しかし、彼らは日々間違いなく成長していった。 そして・・・。 ついに成虫が現れた! キチキチバッタだ!羽が伸びきっていて、間違いなく成虫だ。 さらに数日後は大きなショウリョウバッタが現れた。 結局、キチキチバッタ3匹、ショウリョウバッタ4匹が成虫となった。 最初からするとずいぶん減ったが、満足した。 キチキチバッタはやはりショウリョウバッタのオスであった。 哲也はやりきった思いで、彼らをずっとながめていた。 しかし、哲也にはほかにやることがある。 昆虫はショウリョウバッタだけではない。 ほかにも飼いたいもの、調べたい虫がまだまだある。 このまま育てれば、またこの中で交尾、産卵を行い…

別府市 学習塾RainBow 塾長散歩 ほぼ毎日がんばってます!

最近は、なるべく毎日歩くようにしています! 健康のため!っていうのが一番ですが 日々、草花や昆虫たちと出会いたい!というのも理由の一つ。 あと、あわよくば・・・。 しっかりと体力をつけて 何年も行けてない登山に再チャレンジしたい! というのもあります。 それと、別ブログにて 「チャレンジ1000km!塾長ウォーキング!」 をやっています。 気になる方はコチラをどうぞ! また散歩中のようすは、これもまた別ブログにて記事かいてます! 気になる方はコチラ このブログでは、出会った植物や昆虫の情報など、役に立つ情報をお届けします! どうぞ、これからもよろしくお願いします!

別府市 学習塾RainBow 科学の部屋 オニタビラコ

キクに似てるけど、花がとても小さくてかわいい、黄色い花。 道端でみかけたことありませんか? オニタビラコです。 群生してることも多く、どこでも観察可能! たくさん集まると、なかなかきれいですよ! <オニタビラコ> 被子植物 双子葉類 キク類 キク目 キク科 タンポポ亜科 オニタビラコ属 オニタビラコ これは双子葉類のなかまですね! 花は小さいけど、背はまあまあ伸びます。 葉は地面に張り付いてることが多く、茎だけが長く伸びてたりします。 道端などあちこちで見られるし、見られる時期も長い(春~秋)ので近所にないか探してみてください!

哲也昆虫記 ~ファーブルになりたかった少年~ ③キチキチバッタとショウリョウバッタ その5

ある夏の夜。暑くて寝苦しかった。 哲也は何か飲もうと思い、家族が寝静まった中、一人起き上がった。 冷蔵庫に向かい、麦茶をコップにそそいだ。 冷えた麦茶を一気に飲み干し、さて寝ようか・・・。と思いまたふとんにもどろうとした。 そのとき、何となく「ちょっと虫かご見てから寝よう。」と思った。 それで哲也はすぐにふとんには向かわず、虫かごのほうに向かった。 バッタの家の近くまで来た時、哲也ははっと息をのんだ。 ショウリョウバッタが土におしりをさしていたのだ。 あの細身のまっすぐなきれいな緑色の体。 それが今は、おなかを大きく下に向けて曲げている。 おしりの先は土中にあるのか見えない。 「産卵中だ!」 哲也はバッタを驚かさないよう、心の中で叫んだ。 なるほど、彼女は夜に産卵行動するから、これまで見られなかったのかもしれない。 とりあえずは、この行動を見たのはこのときが初めてだった。 ものすごく感動した。 図鑑には、トノサマバッタではあるが 土中におしりをさして卵を産む様子の写真があり、これまで何度もそのページを見返していた。 それと同じ光景が、ついに哲也の目の前で行われている。 こんなすごいことがあるだろうか!? 哲也の興奮はとまらなかった。 それからほどなくして、哲也は再びふとんにもどったが、目がぱっちりと開いたまま、なかなか眠れなかった。 次の日の朝、哲也は再びバッタの家をのぞきこんだ。 何も変わったようすはない。 ショウリョウバッタは昨夜何事もなかったかのように、普段通り草にかじりついている。 ただよく見ると、昨日バッタがおしりをさしこんでいたと思われる場所が不自然にでこぼこしていたが・・・。 これはホントによく見ないとわからないし、そもそも昨日その光景を見ていなかったら全く気付かないレベルだった。 野外の産卵のあともこうなのだろうか? いずれ、その現場を見てやろうと思った。 それからほどなくして秋がきて、元気だったショウリョウバッタも突然終わりを迎えた。 いつもバッタのなかまを飼い、そうやって死んでいくことには慣れていたはずだが、彼女の死は今までと違った。 なんともいえないさびしさがこみあげてくる。 バッタの飼育法の確立。 キチキチバッタとの交尾のようす。 土中におしりをさしこんでの産卵行動。 彼女はいろんなものを哲也に残してくれた。 これでもそうとうありがたかった。 しかし、まだ彼女の意思は残っている。 哲也は冬場、土が乾燥しないように時々霧吹きをした。 そして、土中の卵を見たい!という衝動に駆られながらも、そうすることで卵がダメになってはいけないと思い、必死に自重した。 そうこうしているうちに、寒い寒い冬も終わりを告げる。 春の到来である。

ツチイナゴ発見!

ツチイナゴ発見しました! この時期にバッタ類の成虫が見られるのは、コイツくらいじゃなかろうか? ほとんどのバッタ類が、今はまだ活動していないか、または活動始めてるけど幼虫かという状況である。 では、なぜこのツチイナゴはこの時期成虫を見ることができるのか!? それは、この種がバッタのなかまとしては珍しく、幼虫または成虫で越冬するからです。 これからパートナーを見つけ、卵を産み、幼虫が出てきて秋くらいにまだ幼虫であることが多いです。 で、幼虫または成虫の状態で草陰や木の根元などで越冬し、春に本格的に活動するという、多種とは全然違う生活史を送ります。 ※普通は晩夏~初秋に産卵。冬の間卵で過ごし、春に幼虫になって出てくる。それから夏までに成長して成虫になり、また秋に卵を産む。というのが一般的なサイクルです。 というわけで、この時期に成虫を見れる数少ない種。 みんなも見つけてみてください! ツチイナゴについて詳しく知りたい方はコチラ

別府市 学習塾RainBow 科学の部屋 ムラサキカタバミ

ムラサキカタバミがきれいな時期になりましたね! カタバミとよく似てるけど 花は黄色ではなく薄紫。 また、カタバミより大きめで、背も高くなる。 これはたまたまかもしれないが、カタバミが多いところにはムラサキカタバミはあまり見られず、棲み分けてるのではないか?と思う。 種としてはカタバミと同じ双子葉類・離弁花類に属する。 カタバミについてはコチラ <ムラサキカタバミ> 被子植物 双子葉類 バラ類 カタバミ目 カタバミ科 カタバミ属 ムラサキカタバミ 通常のカタバミよりも、花も葉も大きくなるので観賞用としても楽しめます。

哲也昆虫記 ~ファーブルになりたかった少年~ ③キチキチバッタとショウリョウバッタ その4

おそらく、最初に入れていたショウリョウバッタも、あとから入れたキチキチバッタも この新しい家を気に入ってくれたように思う。 生き生きとした葉っぱは、お気に召してくれたようで、2匹とも草を無心にかじっている。 ほっとした哲也は、しばらくその場を離れた。 哲也とて、虫取りと虫の世話だけをしているのではない。 宿題とか、ほかにすべきこともある。 数時間後、哲也は気になってバッタの家のようすを見に来た。 すると・・・・。 「交尾してる!」 大きなショウリョウバッタの上に、小さなキチキチバッタが乗っかってたのだ。 「すげー!」 哲也は歓喜の声をあげた。 この事実は、この2匹が同種であることを意味しているからだ。 哲也はこの光景を見て、キチキチバッタがショウリョウバッタのオスであることを確信した。 しかし、安易に決めていいとは思っていない。 哲也にはまだまだこの先の展望があった。 とりあえずは、このまま彼らを飼い続けてみることにした。 彼らはそれぞれに草を食べたり また交尾したりといった感じで過ごしていた。 まあ、交尾が複数回成立しているので、99%同種で間違いはないのであろう。 哲也は同種だと決めつけたい気持ちをぐっとこらえて これからさらに見守っていくことにした。 哲也の狙いは何か? そう、産卵である。 図鑑によれば、ショウリョウバッタの産卵のようすは載っていなかったが、トノサマバッタの産卵のようすが載っていて、土におしりをさしこんで産卵するらしかった。 同じバッタならこういう行動をするのではないか? そう思い、観察を続けたが、なかなかその場面にでくわすことはなかった。 土が悪いのか、環境的に産むのには落ち着かないのか・・・。 哲也にはわからなかった。 そうこうするうちに、日にちだけが経過していった。 ある日、哲也はがっくりと座り込んだ。 昨日まで元気だったのに・・・。 キチキチバッタ(=おそらくショウリョウバッタのオス)が動かなくなっていた。 そう、彼は死んでしまったのである。 ただ、メスのほうはまだ元気にエサを食べている。 交尾は何度も確認しているから、メスだけでも産卵は可能なはず。 哲也はあきらめず、最後まで飼うことにした。