Category: お子様を支える保護者の方へ

比較はしないで

よく言われることですが 兄弟、姉妹で比較をすることは本当によくないです。 比較され、下に見られた子は、自分を無能だと思いこんでしまいます。 上に見られた子は、自分をすごい人間と思いこみ、様々な弊害が起こり得ます。 兄弟間に限らず、友人や近所の子と比べるのもよくないです。 自分の能力を低いと思ってる子は、自信がなく、高い目標も掲げられず、いろんなことをあきらめて努力できない子になるかもしれません。 自分の能力を高いと過信してしまう子は、人を馬鹿にしたり、できないことを他人のせいにしたりして反省せず、結果として、弱点を認め、克服することができない子になるでしょう。 比較されるということは、その子の人生に大きな影響を与えかねません。 人それぞれ個性があり、良いところがあります。その良いところを見つけ、引き出し、伸ばすための手伝いをするのが親の役目ではないかと思うのです。

「勉強しろ!」はなぜダメ?

ボクは中高生のころ、一度も「勉強しろ」と言われたことがないんです。 その点、すごく親に感謝しています。 「だまってても勉強してたから言う必要がなかったんじゃない?」 と言われそうですが、そんなことはありません。 中1のころ、そこそこ成績良かったんですが 中2になると急に勉強しなくなり成績は転がるように落ちてしまいました・・・。 そんなときも親は勉強しろとは言いませんでした。 中3でクラス替えがあり、担当の先生方やクラスメイトが変わり 中にはすでに入試を意識してる子もいて、なんか今までと違う感じがしました。 模試を受けると散々な結果に愕然としました・・・。 1学期後半から夏休みにかけ ボクは徹底的に勉強しました。 成績も上がり調子になってきました。 2学期以降はとにかく目標の高校に行くことと、模試の順位を上げることにまい進しました。 結果、めちゃくちゃ順位上がり、高校に合格しました。 高校では、国公立大学に行きたいという思いからかなり勉強しました。 勉強しろと言われて勉強するのではなく 人は目標を持てば勉強します。 しかし、勉強しろと言われた子はどうでしょうか? やる気をそがれ、いやいややる勉強で成果は上がるんでしょうか? これまでいろんな生徒や、保護者の方と話してきて 勉強しろを言いすぎる家庭の子は低迷してることが多いのは事実です。 自分で目標を見つけ、それに向けて勉強しようと思うことが一番だと思いますが、なかなかそうはいかない場合が多いのも事実。 そこで、ボクは思うんです。 親として「勉強しろ」と言う前にすべきことがあるのではないか・・・。 なぜやらないのか? 目標はないのか? 将来どう考えてるのか? まずはしっかり話を聞くことが大事ではないかと思います。 頭ごなしにあれこれ強制せず、本人の意思を確認してください。 もし、目標があればそれを応援してあげてください。 まだ決まってないなら、一緒に考えたり、調べたりしてみてください。 子供とともに歩む姿勢で臨み すぐに怒ったり、強制したり、自分好みのレールを敷いたりせずに見守ってください。 案外、思った以上に勉強するかもしれませんよ。

答えを取り上げないで!

おうちの方が、宿題や問題集の答えを管理してる場合があります。 学校の先生にも、答えを渡さない先生がいらっしゃいます。 答えを写しても意味ない!というのがその理由のようです。 しかし、答えを渡さないのは本当に良い方法でしょうか? 勉強で最も時間をかけてほしいのは演習です。 問題を多く解いて慣れていくことが重要です。 しかし、問題を解くときに、誰しもいくつか間違っていることがあるでしょう。 また、全然わからないという問題もいくつもあるでしょう。 穴埋め問題などでは、そもそも覚えてないものもあると思います。 それをいくら唸って考えたところで、時間の無駄なんです。 時間だけ、めっちゃかかって、プリントはぜんぜんおわらない。 でも、正解しないと解答をもらえない。 こんなことをしてると、間違いなく勉強嫌いになります。 時間効率が悪く、やる気も削がれ、いいことなどありません。 しかも、解いてるときに確認できなかったら、 間違えてることに気付かず、そのままその間違いを覚えてしまうということもあります。 演習の仕方は まずは自分の力でしっかり解く。 解き終えたら、すぐに確認し、間違いをなおし、覚えなおす。 場合によっては、解答を見るだけでなく、教科書や参考書で確認する。 こうした作業を、即座にやらないと意味がないんです。 問題を解かせるときは、答えを写さないようにとりあげる! のではなく、解答の使い方をしっかり教えて活用させることが重要だと思います。

おうちの方にやってほしくないこと

子供たちの成績を上げるうえで、おうちの方のご協力は必要不可欠! といっても、何かを手伝ってほしい! というよりは、「これだけはしてほしくない。」 というお願いがあるんです。 いくつかありますが一番してほしくないのは・・・。 「勉強しろ!」 と言うことです。 こう言われてるお子さんほど、勉強せず成績が低迷するケースが多い。 「やらないから言わざるを得ない。」 とご返答いただきますが・・・。 そもそもやらない子にしてしまったのは 「勉強しろ!」を繰り返してきたおうちの方なんです。