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哲也昆虫記 ~ファーブルになりたかった少年~ ⑦掃除屋たちとの出会い その5

哲也は4匹のオサムシを同じケースに入れた。 正直、オス、メスが混じってるのかさえもわからない。 そもそも肉食の昆虫は共食いの危険性があるので、多頭飼育はNGだなんてこと 幼い哲也は考えもしなかった。 とにかくオサムシを育てたい。 そして、カブトムシでは成功している産卵→幼虫飼育→成虫まで育て上げるという、いわゆる累代飼育ができればいいなと思っていた。 これができれば、めんどうな採集は今後必要なく、いつでもオサムシが見れると思ったのだ。 とにかく、哲也はそれら4匹に、ミミズなどを入れて一生懸命育てた。 ある日、交尾の場面にでくわした。 少なくともオスとメスが混じってはいたみたいだ。 このまま、産卵してくれれば・・・。 しかし、そううまくはいかなかった。 ある日、ケースを除くと、1匹に群がるように3匹が囲んでいた。 その1匹はひっくり返って、弱々しく足をばたつかせていたが 他の3匹は容赦なくそれを噛んでいたのだ。 やばいと思ったが、その1匹はすでにボロボロで、助けようがなかった。 さらに別の日には、また1匹死亡していた。 そうこうしているうちに、4匹すべて死んでしまった。 ミミズを畑で調達し、食べる様子を見るのは楽しかったが、もう見ることができない。 しかしながら、交尾は間違いなく確認したのだ。 もしかすると・・・・。 期待を抱いたまま、翌年を迎えた。 暖かくなったら幼虫が出てくるかもしれない。 しかし、結局何も出てこないまま夏になった。 累代飼育は失敗に終わった。 哲也はまた例のビンをつかったオサムシトラップをしかけに行った。 そのときに、なんとオサムシの幼虫をとることができた。 哲也はその幼虫を大事に飼った。 しばらくすると、姿が見えなくなり その後、オサムシが羽化してきたのだ! 累代飼育には失敗した哲也だったが、なんとか幼虫を育てて成虫にすることはできたのだ。 これで満足し、哲也はその次の年からオサムシ採集をやめた。 掃除屋として、シデムシやゴミムシたちといっしょに死肉を食らうオサムシを見て、その形や色にあこがれてオサムシをつかまえようと思った哲也だったが、採集した幼虫から蛹化→羽化に成功したことで、うれしかった反面、熱が冷めてしまった。 今もオサムシを発見すると嬉しいが、もう採集はしない。 ミミズを与えながら飼育したオサムシたちの姿は、飼育しなくなった今も、哲也の心に焼き付いている。

学習塾RainBow 科学の部屋 マイマイカブリ

先日マイマイカブリを見つけました! マイマイとはカタツムリのこと。 マイマイを頭にかぶるように からの中に頭をつっこんで捕食する肉食の昆虫です。 においくさいので、見つけても素手でさわらないように! 飛べないかわりにめちゃめちゃ足が速い! <マイマイカブリ> 節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 オサムシ亜目 オサムシ上科 オサムシ科 オサムシ亜科 マイマイカブリ属 マイマイカブリ 日本固有種で、オサムシと同じなかま。 羽は退化し飛ばずに足で移動する。 カタツムリや、ミミズなどの小動物などを食べる。 全身艶消しの黒色であるが、個体差や地域による差、あるいは亜種などでは色鮮やかなものもいる。 (自分は真っ黒しか見たことがない。) 細長い頭部が特徴で、カタツムリのからの中の奥まで頭を入れることができる。 もともとにおいがある虫だが、さらに危険を感じると臭い酸性の液体を噴射するので、直接さわったり、おしりがわを目に向けたりしてはいけない。 鋭い大あごをもっているが、それでかみついて肉を食べるのではなく 噛みついて、消化液を注入し、相手をとかして食べる。 マイマイカブリは愛好家も多い昆虫である。 ボクもくさいことを除けば好きな虫の一つである。 ボクの少年時代、マイマイカブリと奮闘したときの話をかいた「哲也昆虫記~ファーブルになりたかった少年~マイマイカブリ編」を他ブログにて絶賛掲載中!→コチラから。 楽しい内容なので、ぜひ一度覗いてみてください。

学習塾RainBow 科学の部屋 モンシロチョウ

モンシロチョウは最もポピュラーなチョウの1つですよね。 この前、なんか変な形のモンシロチョウいるな~と思って近づいたら・・・。 交尾中でした。 チョウは中学では昆虫の代表例の一つとして出題されるし、小学校では結構その生態を勉強しますよね。 というわけで、しっかり覚えておくべき昆虫です! <モンシロチョウ> 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 アゲハチョウ上科 シロチョウ科 シロチョウ亜科 シロチョウ族 モンシロチョウ属 モンシロチョウ 卵→幼虫→蛹→成虫のように変化する完全変態。 キャベツをはじめ、アブラナ科の植物を食草とする。 春~秋にかけて成虫を見ることができる。 越冬する個体は蛹の状態で行う。 年に何度も発生するため、短命だが長期間見ることができる。 幼虫は孵化後、まずは自身の卵の殻を食べる。このころは黄色く毛が多い。 葉を食べ始めると、緑色になり毛もうすいアオムシとなる。 4回脱皮し、およそ2週間ほどで蛹となる。 暖かい時期のさなぎは1~2週間で羽化するが 冬直前に蛹になったものはそのまま越冬する。

チャレンジ1000km! 塾長ウォーキング! 41日目結果!

昨日は家の近所を、普段通らないところをぐるっとまわってみました! 住宅街なので、植物なんかにはあまり会えなかったですが いつもと違って新鮮で楽しい散歩でした! では発表します! 41日目 結果5.1km! 累計159.9km! 残り840.1km! となりました! 昨日もがんばったぞ! 応援よろしく!

哲也昆虫記 ~ファーブルになりたかった少年~ ⑦掃除屋たちとの出会い その4

哲也は最後のビンの前に立った。 アリやハエだらけだったり、シデムシがたかっていたほかのビンの気持ち悪い状況が脳裏によぎる。 なかなかのぞく勇気が出ない。 だが、見るしかない。 哲也はなんとか気持ちを高揚させようとした。 ミミズはオサムシが実際に食べているのを見たことがある。 実際には一番確率高いんじゃないか? そう思うと・・・。 「よし!」 一声上げて気合入れてビンにさらに近づき、ついに覗き込んだ。 その瞬間! 「いる!」 哲也は大きく声を上げた。 オサムシだ! 間違いない。 たった1匹だったが、オサムシがいる。 前に捕まえ損ねた真っ黒のやつとは少し違っていた。 からだの幅が広く、光沢が強い気がした。 哲也はしばらくそのままビンの中を見続けた。 ミミズにかみついてる。 ミミズはあちこちにキズができていて弱り切っているようだった。 もちろん、アリやほかの小さな虫もいたが そんなもの気にもならなかった。 あの素早くてつかまえにくい、と言うよりは一度も捕獲に成功していないオサムシが手の届くところにいる。 哲也はしばらく観察してやっと動き出した。 軍手を取り出し、手にはめたあと、ピンセットをつかんだ。 そのままビンの中に入れ、ピンセットでオサムシをつかみあげた。 「やったー!」 哲也はそれを虫かごに入れた。 歓喜にうちふるえていた。 ビン作戦大成功!といったところか。 哲也はビンを回収し、家に帰った。 オサムシを容器にうつし、飼育の準備をした。 プラスチックケースの底に砂や土を混ぜてしき、小さな石ころや落ち葉や木の枝などをちりばめた。 そして、そこでミミズを入れて飼おうというわけだ。 ここで、飼育のことを少し調べようと、いくつかの本を見ていたら・・・・。 なんと! コップを土にうめる採集法が載ってるではないか!? 哲也はすごい方法を考え出した!と思っていたのに 普通に本に載ってる方法だった・・・・。 まあ、いいか! というわけで、哲也はまた改めてワナをつくり 今度は3本ともミミズを入れてオサムシをもう少しとろうと思った。 作戦は成功し、3匹追加してケースの中は賑やかになった。 よく見ると、異なる種類が存在していて 図鑑からおそらく オオオサムシとクロカタビロオサムシではないかと思ったが、所詮小学生の同定力なので、今となっては定かではない。 とにかく、この日から哲也のオサムシ飼育が始まったのだ。

学習塾RainBow 科学の部屋 ムシヒキアブのなかま

ムシヒキアブとは 虫引きアブ そう!虫をエサにする昆虫です。 他の昆虫をとらえて、体液を吸います。 あちこちにたくさんいました! おそらくマガリケムシヒキだと思います。 他のアブより細長いからだが特徴です。 コガネムシなどが大好物らしい。 <ムシヒキアブ> 節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ハエ亜目 ムシヒキアブ科 この種はそうそう人を刺すことはありませんが 同じ仲間のシオヤアブは哺乳類を刺すので、人間も刺される可能性があります。 また、その他のアブも普通は人を襲ってこないのですが、危害を加えると噛んでくる種もあり、腫れ上がったりすることがあるので注意が必要です。

学習塾 RainBow 科学の部屋 キイロスズメバチ

スズメバチはみなさんご存知ですよね? 危険な大型のハチとして有名ですが 実は日本には9種類ものスズメバチがいます。 もちろんどれも危険ですが、大きいほど危ないのは容易に想像つくでしょう。 最大のものはオオスズメバチですが 今回は散歩中、キイロスズメバチを見つけたので解説します! これもなかなか大きい! この時期なので、動きがまだ夏場ほど活発じゃないから撮れたんかな? とはいえ、危ないので見つけても近づかないように! 写真でわかるかどうか・・・。 同じくらいの大きさでコガタスズメバチがいますが 違いは羽の付け根。 写真のものは羽の付け根の部分が黄色い色をしていますが コガタスズメバチは黒なので、よく似てるけど見分けつきます! <キイロスズメバチ> 節足動物門 昆虫綱 ハチ目 ハチ亜目 スズメバチ上科 スズメバチ科 スズメバチ亜科 スズメバチ属 ケブカスズメバチ(キイロスズメバチ) ハチとしては大型で3cm近くにもなる。 (オオスズメバチは4cmほど) 日本ではほぼ全土に分布。 スズメバチの中でも攻撃性が高いので注意! ハチといえば花の蜜を吸うというイメージ(ミツバチなどによる)が強いが スズメバチの仲間は、花の蜜、樹液など以外に、他の昆虫を食べるという肉食性も持つ。 特にミツバチなどを狩って捕食することが多い。

哲也昆虫記 ~ファーブルになりたかった少年~ ⑦掃除屋たちとの出会い その3

哲也なりに考えてしかけたワナ。 思惑通りオサムシはいるのか? 哲也はまずイモムシの入ったビンに向かった。 そーっとのぞくと・・・。 そこはアリとハエの温床だった。 おそらくアリが群れでイモムシの体中をかみまくり、 そこから体液が漏れて、そのにおいでハエがたかったのだと思う。 「うっ・・・。」 哲也は思わず声を出した。 おぞましい状況だ。 「ダメだったか・・・・。」 ため息交じりに言うと、哲也は次のビンに向かった。 次は牛脂を入れたビンだ。 掃除屋と言われる虫たちなら、絶対にくるはずだ!においもするし。 と期待をこめてビンをのぞいた。 「おっ、なんかいる!」 白っぽい牛脂だけではなく、黒っぽいものが見えた。 哲也はその黒いものを確認した。 しかし・・・。 「シデムシだ・・・。」 オサムシと並んで、掃除屋の異名が高いシデムシが何匹かいた。 交尾してるものもいた。 アリやハエもいる。 すべて確認はしていないがゴミムシのなかまもいるようだ。 しかし、残念ながらオサムシはいない。 哲也はシデムシはそれほど好きではなかったので 「いやな虫しかとれないやん・・・。」 とグチを言ってみせた。 (幼い子供が考えたワナだ。そうそううまくいかないか・・・。) 哲也はがっくりしながら、自分に言い聞かせた。 3つのうちすでに2つでダメだったのだ。 家を出るときの、期待に打ち震えた哲也はもういない。 あきらめと失意に満ちた哲也はもう期待もせず、最後の1本のほうへと向かっていった。

チャレンジ1000km! 塾長ウォーキング! 40日目結果!

40日が経過しました! あれからほとんど毎日歩いてきました。 もちろん昨日も。 昨日はなかなか歩きましたよ! 上人ヶ浜に行き、海沿いを歩いて 別府国際観光港多目的広場を歩いたあと 以前も歩いた上人ヶ浜公園を歩いて終了というコースです。 では発表します! 結果8.0km! 累計154.8km! 残り845.2km! 雨でペース崩したものの ここ数日はなかなか高い水準で距離を稼げてる気がする・・・。 この調子でがんばろう!